血液がドロドロに濃くなる「多血症」には要注意…血栓ができやすくなる

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 多血症には、「絶対的多血症」と「相対的多血症」の2種類があり。絶対的多血症には、①真性多血症と②二次性多血症がある。真性多血症は赤血球が血液がんのように増加したもので、白血球や血小板の増加も伴い、脾臓の腫れが見られ、JAK2遺伝子の後天的変異が関係する。二次性多血症には、高地での居住、過剰喫煙、心臓や肺の病気などによる低酸素状態が腎臓で造血因子エリスロポエチン産生を増やすもの、腎疾患やエリスロポエチンを産生する腫瘍によるものがある。

 相対的多血症は、血液中の血漿が減少して、相対的に赤血球濃度が高くなった状態の多血症だ。

 下痢や嘔吐、利尿剤の使用などによる脱水で、体液が急激に減少し血液が濃くなる。また、ストレスによって生じるものもあり、高ストレス状態、喫煙者、肥満者などに見られる。

「多血症はいずれも初期ではあまり症状が現れないので、健康診断などの血液検査で偶然見つかるケースが多い。多血症の疑いを指摘されたら血液内科を受診し、診断がついたら早めの治療をおすすめします。絶対的多血症の真性多血症は骨髄系の病気なため専門的な治療が必要で、まずは血栓症を予防する治療が行われます。さらに、血液を抜き取って赤血球を減らす『瀉血』や、血液を固まりにくくする低用量アスピリン療法、薬で血液細胞の数を減らす細胞減少療法などが実施されます」

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