(22)今後どれくらいの費用が必要になるのか、見当もつかなかった

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 また、要介護3以上になれば、特別養護老人ホーム(特養)などの施設入所の可能性が出てくる。認定結果次第では、その選択肢が消えてしまうこともあるのだ。

 私は複雑な思いを抱えていた。できることなら、母は要支援の軽い状態であってほしい。ある程度自立して生活できるなら、そのほうがいいに決まっている。

 しかし要介護度が高ければ、利用できるサービスの幅が広がる。母の施設入所が必要だった場合、特養に入ることができれば、金銭的負担が比較的少なく済む。

 ただ、この時点で私は、母の今後にどれほどの費用が必要になるのか、まったく見当がついていなかった。母の入院費についても、1カ月ごとに請求金額を伝え、父が病院に振り込む形をとっていた。しかし、それが実家の家計にどれほどの負担をかけているのかも知らなかった。

 介護認定審査の日程が決まり、私は包括の担当者と母の退院後の方針について話し合った。しかし、認定結果が出るまでは何も決めることができない。幾通りものパターンを考えながら、私はその日をじっと待った。 (つづく)

▽如月サラ エッセイスト。東京で猫5匹と暮らす。認知症の熊本の母親を遠距離介護中。著書に父親の孤独死の顛末をつづった「父がひとりで死んでいた」。

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