(3)カルシウムが豊富な「牛乳」は飲み合わせに注意する
「カルシウム」は骨をつくるために欠かせない栄養素であり、その吸収を助けるビタミンDとともに、骨の健康維持にとても重要です。ところが、日本人の食生活ではこの2つの栄養素が不足しがちであるといわれています。
カルシウムを補うためにサプリメントを長期間にわたって大量に摂取すると、逆効果になる場合もあることが、一部の研究で指摘されています。体内のカルシウムが過剰になることで、高カルシウム血症などの健康被害がみられることがあります。また、尿中のカルシウムが増えると、腎結石のリスクが高まる可能性もあります。そのため、カルシウムはまず食品からしっかり取ることを基本とし、サプリメントは必要に応じて医師や管理栄養士と相談のうえで活用しましょう。
カルシウムが豊富な食品といえば、牛乳。牛乳はたくさん飲むと問題があるのでしょうか?
健康な方であれば、1日に牛乳を2杯程度飲んでも、カルシウムが過剰になることはなく、体内で調整されるため安心して飲んでいただいて構いません。ただし、牛乳に含まれる乳糖をうまく分解できない「乳糖不耐症」の方は、腹痛や下痢などの症状が出やすいため注意が必要です。その場合は、ヨーグルトや、小魚、豆腐、小松菜など乳製品以外のカルシウム源を活用しましょう。