「良い運」の引き寄せ方…「自分は運が良い」と信じる心を持つ
4歳では少しだけ信じる傾向があり、6歳で一番強く信じるようになり、8歳で少し弱まり、10歳になると「運は現実ではない」と考えるようになるというパターンが見られたそうです。
また、年長の子どもほど、予期せぬ出来事を「運のせい」だと考える傾向があることも分かりました。不思議なもので、あまり情報や知識がない時分には、運のポジティブな面を信じられる一方で、成長するにつれ、運は現実的ではないと言いながら、ネガティブなことは運のせいだと思い込むというわけです。
さらに興味深いのは、この実験では大人が子どもに対し、「ラッキーな子だね」などと伝えると、子どもは「自分はラッキーな人間」だと感じるようになる可能性が示唆された点です。冒頭で、「運が悪い」と自分が決めつけていると書きましたが、「運が良い」と自分自身で感じられるかどうかが、結局、運が良い、運が悪いの分岐点なのです。
運に関する研究は多岐にわたりますが、往々にしていわれていることは、自分は「運が良い」と信じる心を持つことです。このような考え方を持つことで、良い出来事に出合う機会が増えたり、たとえ困難な状況に直面しても、その中に隠された良い側面やチャンスを見つけやすくなるとも付言されています。