著者のコラム一覧
南渕明宏昭和医科大教授

心臓血管外科専門医、医学博士。

日本人と英語…医療現場はコミュニケーション能力が生命線

公開日: 更新日:

 私はエライ人でもないし、かしこくもありませんが、どんな言葉でも話します。ちなみにネコ語も話します。ネコが大好きだからです。

 外国人の患者さんが診察にくると大はしゃぎします。「オットケッチネッセヨ?」「サキィ?」「トン?」「シュメルツェン?」「アゼブマル?」など言葉をぶつけ、さらに言葉を教えてもらいます。

 相手に興味、関心があれば、言葉は必ず通じるのです。

 しかし看護師さんは、英語圏の外国人患者さんに英語で話をしようとしません。自己肯定感の乏しい国民性のせいでしょうか。きっと6年間、「正解は1つ! 間違ってはいけない!間違いを犯すぐらいなら何もしない!」という日本の徹底した臣民教育で、英語を勉強させられたせいでしょう。日本の英語教育は「こうすれば6年間勉強しても一言もしゃべれない」という、世界遺産のようなダメ教育の金字塔だと思います。膨大な時間と労力の無駄です。今すぐやめるべきだと思います!

 本当は話せる看護師さんもいるけど「何よ、あの娘! 偉そうに! 生意気ね! 締めてあげないと!」と、周囲からねたまれるのかも知れません。

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