(3)過干渉や過保護、依存…女性は母親との関係が原因に

公開日: 更新日:

 Aさんの場合も母子密着型、共依存関係でした。母親は教育熱心で娘の将来を考え、いい学校に入ることを望んでいたそうです。まじめできちょうめんなAさんは、そんな母親の喜ぶ顔見たさに勉学に励み、私立の名門校に入学しました。

「皆が優秀な環境下で成績を維持することへのプレッシャーがあり、そのストレスが引き金になったと思います」(Aさん)

 母親も娘の病気でうつ状態になり、小野所長に助けを求めたといいます。小野所長は医療機関と連携し、薬物療法をベースに2人に個人カウンセリングと集団カウンセリング(集団家族療法)の併用を行いました。集団カウンセリングは摂食障害をはじめ、ひきこもりやうつなど、さまざまな心のトラブルを抱えた老若男女が一堂に会してディスカッションするという形をとり、集団の中で自分自身の問題点と解決策を探っていくという小野所長独自の療法です。

「当初、なぜ、自分のカウンセリングが必要なのか疑問でした。でも、小野先生の療法で娘の本当の気持ちに気づき、自分が娘に価値観を押し付け、娘を肯定してほめることをしてこなかったことに気づいたのです」(母親)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    山崎まさよし、新しい学校のリーダーズ…“公演ドタキャン”が続く背景に「世間の目」の変化

  2. 2

    ドラフト目玉投手・石垣元気はメジャーから好条件オファー届かず…第1希望は「日本ハム経由で米挑戦」

  3. 3

    ソフトバンクに激震!メジャー再挑戦狙うFA有原航平を「巨人が獲得に乗り出す」の怪情報

  4. 4

    米価暴落の兆し…すでに「コメ余り」シフトで今度こそ生産者にトドメ

  5. 5

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  1. 6

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 7

    大富豪の妻と離婚でファン離れ? イケメン既婚者俳優ディーン・フジオカの気になる今後

  3. 8

    自民×維新は連立早々に“成田離婚”も? 政策も理念も、「政治とカネ」に対する意識も、政治姿勢もバラバラ

  4. 9

    山崎まさよし公演ドタキャンで猛批判 それでもまだ“沢田研二の域”には達していない

  5. 10

    首相補佐官に就く遠藤敬氏に世間は「Who?」…維新の国対委員長が連立政権「キーマン」のワケ