(4)31歳の女性は「甘えなおし」療法で摂食障害を克服した

公開日: 更新日:

「カウンセリングでは愛情を表す接し方、抱きしめるなどスキンシップをするよう促しました。再養育療法では、父親が母親をサポートする必要があるのですが、父親がいないため私と集団カウンセリングの参加者たちが、父親の役割を担い、より効果を得られたのです」(小野所長)

 集団カウンセリングで、母親は娘に対して愛情を示さなかったことを自覚し、娘への対応を変える必要性を痛感したそうです。

 母親の変化でBさんも積極的にカウンセリングを受けるようになりました。個人カウンセリングでは、小野所長が母親としての役割(寄り添い受容する)をしました。子どもの頃から、自分をそのまま肯定し、受け入れてもらった経験がなかったBさんは、初めて「自分は受け入れられ、愛してくれる人がいるという実感を持てるようになった」と言います。

 また、集団カウンセリングで「自分が母親に意見を言えなかったことのおかしさに気づき、反論してもいいことが分かった」そうです。

 Bさんは母親から解放され、共依存を乗り越え、自己肯定感を持てるようになりました。それと共に行動にも変化がみられるようになり、アルバイトを始めたのです。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  3. 3

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  5. 5

    巨人大ピンチ! 有原航平争奪戦は苦戦必至で投手補強「全敗」危機

  1. 6

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 7

    衝撃の新事実!「公文書に佐川氏のメールはない」と財務省が赤木雅子さんに説明

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    高市首相が漫画セリフ引用し《いいから黙って全部俺に投資しろ!》 金融会合での“進撃のサナエ”に海外ドン引き

  5. 10

    日本ハムはシブチン球団から完全脱却!エスコン移転でカネも勝利もフトコロに…契約更改は大盤振る舞い連発