「腸は蠕動運動でずっと動いているので、多くのエネルギーを必要とします。そのエネルギーは、実はヒトが供給しているだけでなく、腸内の善玉菌も短鎖脂肪酸という形で供給しています」
たとえば食物繊維をあまり取らないと、善玉菌のエサが足りず短鎖脂肪酸が不足してしまい、その結果、腸のエネルギー不足を招いて動きが悪くなり、便秘になる。
短鎖脂肪酸のもうひとつの役割は、「腸内環境のpH(水素イオン指数)を酸性にすることによって、悪玉菌の増殖を抑制することです」。
次回は新しくわかったビフィズス菌の効果と、おすすめの取り方について。=つづく
(医療ライター・石井悦子)