(1)長い「弱り始め」をどう過ごすかが大事

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「ピンピンコロリで逝きたい」。これは、男女を問わず多くの人が思い描く理想の最期だろう。寝たきりにならず、誰にも迷惑をかけず、ある日ふっと人生を終える──そんなイメージだ。だが、この言葉には大きな誤解が潜んでいる。

 昨年12月、女性医療専門家・女性泌尿器科医・関口由紀氏の新刊「更年期からの健康寿命の延ばし方 ピンピン楽しく生きてコロリと死のう」が刊行された。更年期後の女性が気をつけるべき健康課題に加え、排尿や性、下半身の不調といった「命に直結しないが、人生の質を大きく左右する変化」を切り口に、女性がピンピンコロリをどう現実的に目指すかをまとめた一冊である。

 私が医療ライターとして本書の執筆に携わり、強く感じたのは、ピンピンコロリは偶然でも、幸運でもないという事実。

 多くの人は「ピンピン」と「コロリ」をひと続きの出来事のように捉えている。しかし現実には、その間に長い“弱り始め”の期間が存在する。以前ほど動けない体、外出がおっくうになる感覚、気力や自信の低下。ここをどう過ごすかでその後の人生は大きく分かれていく。

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