著者のコラム一覧
荒川隆之薬剤師

長久堂野村病院診療支援部薬剤科科長、薬剤師。1975年、奈良県生まれ。福山大学大学院卒。広島県薬剤師会常務理事、広島県病院薬剤師会理事、日本病院薬剤師会中小病院委員会副委員長などを兼務。日本病院薬剤師会感染制御認定薬剤師、日本化学療法学会抗菌化学療法認定薬剤師といった感染症対策に関する専門資格を取得。

“痩せ薬”で生じる「オゼンピック顔」の問題点は見た目だけではない

公開日: 更新日:

 注意したいのは、オゼンピック顔は見た目だけの問題ではない可能性があるという点です。急激な減量は、筋肉量や骨密度の低下、栄養不良(特にタンパク質不足)を伴いやすく、長期的には健康リスクを高めます。外見の変化をきっかけに、こうした栄養・代謝面の問題を見抜くこともできます。

 予防や対策には、適切なペースでの減量とバランスの取れた栄養摂取が欠かせません。タンパク質を十分に取り、筋力トレーニングを組み合わせることで、脂肪とともに筋肉が減るのを防ぎます。

 GLP-1受容体作動薬は有効で魅力的な薬ですが、「ただ痩せる」ことだけに目を奪われてはいけません。痩せた喜びの裏で、健康や若々しさを失わないようにすることが大切なのです。

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