(4)世界で研究が進む「抗老化薬」の実現性は?

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 前川教授は、マクロライド系抗菌薬が、オメガ3脂肪酸よりももっと強く、DEL-1を誘導するものだと明らかにしている。

「マクロライドを使った薬をいろいろ開発していこうと考えたのが2020年ごろです。現在はもっと安全性が高く、DEL-1をたくさん誘導できる薬を試作しています」

 いわゆる抗老化“薬”は、疾患治療を目的としたものではないため、現在、製造および販売が難しい。

 そこで前川教授は、日本や世界の研究機関と手を組み、抗老化薬ならぬ臓器別の治療薬として開発、実用化を目指している。そのトップバッターが、ペット犬用の歯周病薬だ。

 さらに、ヒトの歯周病や骨粗しょう症などの骨再生をうながす治療薬、慢性腎不全、加齢黄斑変性、皮膚、認知症を含む神経系の疾患、過敏性大腸炎の治療薬についての研究を進めている。

 また、DEL-1を増やすことが治療につながるのであれば、その計測が健康度の指標にもなるはずだ。


 前川教授は現在、青森県弘前市の「岩木健康増進プロジェクト」に参加。5000人以上の唾液と血液中のDEL-1を測定し、年齢や臓器疾患別の数値などを解析している。

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