(4)緑内障治療の研究も進む…失った視力が回復する可能性

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 それがiPS細胞の再生医療で視野回復の可能性が見えてきたのです。

 2018年、中澤教授らの研究グループはiPS細胞から高純度な「網膜神経節細胞」の作製に成功したのです。この細胞は網膜にあり視覚情報を脳へ伝える神経細胞です。失われると情報が脳に伝わらないため、ものが見えなくなってしまいます。

 この神経細胞が徐々に傷つき失われていくのが緑内障です。

 現在、研究グループは作製した視神経細胞を網膜に移植する研究「iPS細胞を用いた網膜神経節細胞の移植」を進めています。失われた視神経細胞を網膜に移植して補うことで、視野を回復しようというのです。これまでの動物実験では網膜に移植した細胞が定着し、働きはじめること(生着)が確認されています。

 網膜神経節細胞がうまく脳につながるためには、他にも乗り越えなければならない課題があります。そのひとつが軸索の再生です。軸索は神経細胞から伸びている細長い突起で、脳と視神経細胞をつないで情報を伝える役目があります。中澤教授によると、軸索を再生し、正しい場所に伸ばす研究も進んでいるそうです。

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