(4)緑内障治療の研究も進む…失った視力が回復する可能性

公開日: 更新日:

 それがiPS細胞の再生医療で視野回復の可能性が見えてきたのです。

 2018年、中澤教授らの研究グループはiPS細胞から高純度な「網膜神経節細胞」の作製に成功したのです。この細胞は網膜にあり視覚情報を脳へ伝える神経細胞です。失われると情報が脳に伝わらないため、ものが見えなくなってしまいます。

 この神経細胞が徐々に傷つき失われていくのが緑内障です。

 現在、研究グループは作製した視神経細胞を網膜に移植する研究「iPS細胞を用いた網膜神経節細胞の移植」を進めています。失われた視神経細胞を網膜に移植して補うことで、視野を回復しようというのです。これまでの動物実験では網膜に移植した細胞が定着し、働きはじめること(生着)が確認されています。

 網膜神経節細胞がうまく脳につながるためには、他にも乗り越えなければならない課題があります。そのひとつが軸索の再生です。軸索は神経細胞から伸びている細長い突起で、脳と視神経細胞をつないで情報を伝える役目があります。中澤教授によると、軸索を再生し、正しい場所に伸ばす研究も進んでいるそうです。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    2026夏の甲子園「優勝校はココだ!」 本紙と専門家が徹底予想、“対抗”含む5校を紹介

  2. 2

    横浜流星「BL作品興味なし」発言に滲むプロ意識 「べらぼう」後初の民放連ドラ主演で注目

  3. 3

    “DAIGOの妻”となった北川景子が「家売るオンナ」で本格復帰

  4. 4

    広島新井監督はクビ濃厚…火中の栗を拾う次期監督「本命」「対抗」「大穴」4人の名前

  5. 5

    やはり浮上した高市首相「9月退陣」シナリオ…支持率急落も反転攻勢のネタなく、不安材料ばかり目白押し

  1. 6

    小園はセーフ? 広島「矢野だけ抹消」にファン激怒! “ゾンビたばこ”騒動で不可解な線引き

  2. 7

    『バック・イン・ザ・U.S.S.R.』旧ソ連や黒人解放がインスピレーションを与えた時代

  3. 8

    佐々木朗希は今季先発見納めへ…スネル&グラスノー復帰でリリーフ転向が濃厚か

  4. 9

    永田町がザワつく自民党役員人事…裏金議員“筆頭格”の萩生田光一氏「幹事長昇格説」浮上の仰天

  5. 10

    橋本愛の“熊本お見舞いメッセージ”まで批判する声に違和感…思い出される杉良太郎「偽善でもいい」の信念