“痩せ薬”ブームの落とし穴…2型糖尿病患者に残る隠れたリスク

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 にもかかわらず、「痩せれば何を食べても大丈夫だ」と誤解する人は多い。

「GLP-1RAは食欲を抑えますが、暴飲暴食の免罪符ではありません。高脂肪食や高糖質食、お酒の飲みすぎ、睡眠不足、運動不足など生活習慣全体が悪ければ血管へのダメージは続いていきます」

 急激な体重減少は別の問題も引き起こす。高齢者では筋肉量が減り、フレイル(虚弱)を招くリスクがある。筋肉は、血糖を消費する重要な臓器であり、筋力低下は転倒、寝たきり、要介護にもつながる。つまり、「体重だけ減って筋肉も落ちる」という痩せ方は、必ずしも健康的とは言えないのだ。

「GLP-1RAで体重が減ってもそれだけでは安心できないことは医師や研究者、それに関連する企業が警告しています。例えば、GLP-1RA治療では筋肉減少に注意しなければならないと、米国糖尿病学会(ADA)が指摘しています。欧米の論文では筋肉量の低下がインスリン抵抗性の悪化、心血管リスク、死亡率上昇、生活機能低下につながる可能性を論じています」


 そのため、製薬会社はGLP-1RAと筋肉維持を組み合わせた新薬の開発に注目している。

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