(4)熱中症の水分補給では「冷たい牛乳」がダメな理由
牛乳のタンパク質は体内でアミノ酸に分解されます。アミノ酸は熱産生能力が高いため、体温を上げ、水分を消費させます。体温を下げなければならない熱中症の時に飲むと、逆効果となるのです。「熱中症の時には経口補水液かスポーツドリンク」はよく知られることですが、スポーツドリンクにもアミノ酸が含まれているものがあります。牛乳と同じ理由で、アミノ酸入りスポーツドリンクは避けるようにしましょう。特に、体温調節ができなくなった熱中症の時には、危険です。
熱中症の時の経口補水液の飲み方について、よくある誤解が「少しずつ飲んだ方がいい」。日常的な水分補給では「少しずつ」が鉄則。一気飲みをすると抗利尿ホルモンの分泌が妨げられ、尿として排出されやすくなるからです。
一方、熱中症の時は体内の水分が大きく不足しているので、早急に水分を補給しなければなりません。少しずつ飲んでいると水分補給のスピードが追いつかず、臓器のダメージが進行してしまう恐れがあります。経口補水液を成人なら500~1000ミリリットル、子どもなら300~500ミリリットルを一気飲みし、その後は尿意をもよおさないように少しずつゆっくりと飲むようにしてください。


















