著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

世界が「高齢化の先輩」日本から学ぶこと…「100歳以上が10万人」が米国でも話題に

公開日: 更新日:

 ではヨーロッパと比べるとどうでしょうか。北欧やオランダでは、日本以上に長期介護へ公的資金を投入しています。それにより、高額な介護費から個人や家族を守っています。また、日本が制度設計の参考にしたドイツには、プロの介護サービスと同時に家族介護を現金給付で支援するという、日本とは異なる仕組みがあります。

 それでも各国が日本に注目する理由は、世界で最も高齢化が進んだ社会の1つで、全国的な介護保険を四半世紀以上運営してきた点にあります。これから世界が向き合わなければならない財政負担や、介護人材不足という次の課題も、日本が先に経験しているからです。

 100歳まで生きる人が珍しくない社会をどう支えるのか。日本は決して完成したお手本ではありません。しかし世界に先駆けて、政府から介護現場、そして家庭の一人一人までが日々その答えを探している国として、今後さらに注目が集まりそうです。

【連載】ニューヨークからお届けします。

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