がん治療での脱毛の「実際」と「知っておきたい心構え」 いつから抜ける? いつから生える?
■“元通り”になる?
生え始めてから頭皮全体が短い毛で覆われるまでの目安が半年ほど、そこからさらに半年ほどでショートヘア程度まで伸びていく。
海外の研究(The Oncologist誌の3年間の前向きコホート研究など)では、乳がん患者においてタキサン系と呼ばれる抗がん剤治療後3年時点でも、4割程度に何らかの密度・質感の残存低下がみられたと報告されている。
「私が患者さんによく伝えているのは、ミディアムヘアやロングヘアだった人が以前の長さに戻るまでには2~3年かかるということです。何年かぶりに会った人に対して『年を取ったな』と感じることはないでしょうか? 髪の毛の変化は、その間に年齢を重ねたことによる部分も大きいのです。『元通りにならない』と落胆するのではなく、生きて治療を終えた先の日常を感じてほしい」
家族の接し方にも助言がある。
「本人が気丈にしていても、家族が泣いたり、過度に気を使ったりするのはかえって負担になります。いつも通り接するのが一番。ウィッグに関しても、家族が先回りして『こういうのがあるよ』と伝えるケースがあるのですが、かぶりたいと思っているかは人によって違います」


















