八角理事長(4)強いうちにやめたかった…でも、ボロボロになってね
力士の給料を上げたい
──これからは何をモチベーションにしますか?
「理事長の任期はあと2年ですが、力士の待遇改善ですね。給料を上げたいです」
──今、大相撲は大人気。だいぶ、改善されているんじゃないんですか?
「やはり、新弟子の確保が簡単ではありません。これが大事ですから」
──成り手がいない?
「いないですね。自分の時は新弟子の同期が111人でした。そのほとんどが中卒です。今は30~40人に減っています。中卒はその半分です」
──待遇改善すればリクルートしやすくなる?
「待遇がよければ、周りも“いいんじゃない”となりますよね。でもね、やるのは本人。本人にハングリーさがないとダメです」
──生きがいは何ですか?
「大相撲がうまくいくことです。伝統を守って、お客さんがいっぱい来てくれることですね」
──居場所は、日本相撲協会ですか?
「そうなりますね。伝統と文化を守る役割、新弟子を集める役割がありますから」
──理事長を辞めた後は何か考えておられますか?
「精神的にガタッと来ないようにしないといけないですね。前の理事長も辞めてから半年ぐらいで倒れている。それを見てますんで、気を付けたいと思います」
◇ ◇ ◇
八角理事長のようにシニアでも要職を歴任されている方は、緊張感と責任感を持ち、張りのある生活をされています。それだけに辞めた後が一番危ないと言われています。それを避けるにはどうしたらいいのか。私が「筋肉革命95」で提唱した生き方を実践することだと思います。下半身を中心に筋肉を鍛え、いつも張りのある筋肉を保つことです。すると、たくさんのマイオカインで脳筋連関が促進されて、脳も元気になります。さらに、生きがいを持ち、毎日、誰かに会うことを楽しみに生きる。自分が幸せになれば、他人をも幸せにできます。大切な人が幸せになれば、その笑顔で自分も幸せになれます。今も毎日のストレッチを欠かさない八角理事長のことです。そうすれば、いくつになっても元気に過ごせると思います。お父上が実現されている90歳での健康寿命も目指せます。その存在が元力士の皆さんへの健康寿命の延伸の道筋として、画期的なシニアスタイルになります。
▽八角信芳(はっかく・のぶよし=本名は保志信芳) 1963年6月22日生まれ。北海道出身。九重部屋に所属し第61代横綱となった。幕内優勝8回。1992年28歳で引退。八角部屋を立ち上げた。日本相撲協会理事を経て、2015年から日本相撲協会理事長。



















