(3)トマト1日2個、シイタケ1日1個でがんリスクが減少する
「そんなに食べられないよ」といった声も聞こえてきそうですが、私がお勧めしているのは、トマトを使ったスープです。加熱するとかさが小さくなるので、たくさんの量を一度に食べられます。前々回、前回で紹介したアブラナ科の野菜(ブロッコリー、キャベツ、大根、小松菜など)やサバ缶、イワシ缶などたくさんの具材を入れ、仕上げにエキストラバージンオリーブオイルを香りつけに垂らしていただくのはいかがでしょうか? アブラナ科の野菜は煮込みすぎず最後に加えるか、器に盛ってから刻んだ生の小松菜やカイワレをのせると、生のよさも生かせます。
そんなスープにぜひ加えていただきたい食べ物が、きのこです。きのこにはエルゴチオネインなどの抗酸化物質が含まれ、また、食物繊維の一つであるβグルカン、ビタミンD(天日干しで増えます)が豊富に含まれています。これらは免疫を活性化し、がん予防につながると考えられます。
21年には、米国ペンシルベニア州立大学などの研究チームがAdvances in Nutritionという雑誌に、きのこを食べる習慣とがんリスクの相関関係に関する論文を発表しています。17の観察研究を総合的に解析し、きのこの摂取量とがんの発症の関連を調べたところ、きのこを毎日18グラム程度(中くらいの大きさのシイタケのかさの部分1個程度)を毎日食べていた人では、きのこを食べない人に比べて、がんのリスクが45%低いという結果でした。
トマト、きのこ、アブラナ科の野菜、サバ缶を一つの鍋に入れれば、これまでに紹介した食材が一度に取れます。作り置きして、毎日一杯から始めてみてください。
次回(最終回)は、腸内環境のカギとなる成分です。



















