著者のコラム一覧
松崎菊也戯作者

53年3月9日、大分県別府市生まれ。日大芸術学部放送学科卒業後は宇野重吉らが率いる「劇団民藝」に所属。その後はコントグループ「キモサベ社中」「キャラバン」を経て、88年にコントグループ「ニュースペーパー」を結成。リーダー兼脚本家として活躍した。98、99年にはTBSラジオ「松崎菊也のいかがなものか!」でパーソナリティーを務めた。現在も風刺エッセイや一人芝居を中心に活躍中。

真夏の五輪は夢まぼろしのシンキロウ

公開日: 更新日:

 2020年東京オリンピックに向けて次から次へと暑苦しい疑惑が起こる。

 招致した責任者は誰だ? という国民の素朴な疑問には、それまでどれだけ冗舌にしゃべりまくっていても、どのジイサマも急に黙り込み、けむに巻き、知らんぷりを決め込む。文科相は気の弱そうな部下の首をひとつ飛ばして済まそうとしているし、一等最後に決まった五輪担当大臣に至っては、そこらへんの公園のベンチでモソッと競馬新聞でも広げていそうなオッサンのような顔つきで、頼りないこと甚だしい。

 安倍が世界中に豪語した日本の五輪招致の「アンダーコントロール」がお笑いぐさだったとバレたのだ。それが証拠に、安倍はラ行がおぼつかなく、「アンダーコントオーウ」と発音する。「下手なコントにもならねえ嘘で覆う」ということだ。

 平和と安全を言い立てる法案が、実際はアメリカ軍の傘下に自衛隊を組み込む軍事作戦とバレて、世界一の厳格な安全基準の原発が火山噴火と巨大地震の巣の上で再稼働する実態がバレて、かぶっているから安全だとはとても思えない自転車のヘルメットみてえな形をした巨大競技場はコンパクトでもなんでもなく、莫大なカネがかかるという実態がバレた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  2. 2

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  3. 3

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  4. 4

    国宝級イケメンの松村北斗は転校した堀越高校から亜細亜大に進学 仕事と学業の両立をしっかり

  5. 5

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  1. 6

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー

  2. 7

    【京都府立鴨沂高校】という沢田研二の出身校の歩き方

  3. 8

    「核兵器保有すべき」放言の高市首相側近は何者なのか? 官房長官は火消しに躍起も辞任は不可避

  4. 9

    複雑なコードとリズムを世に広めた編曲 松任谷正隆の偉業

  5. 10

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした