ロッテ稲尾和久監督に結婚式の仲人を依頼すると、「まさか」の展開に

公開日: 更新日:

 むしろ「次は頑張れ」と、背中を押してくれるような監督だった。私自身、両打ちの習得を含め、必死で練習、試合に取り組んでいた自負があった。稲尾さんも、そういう私の姿を見てくれていたのだと思う。

 84年は、落合博満さんが一塁へコンバートされたことで空いた二塁での出場機会が増えた。翌85年に打率3割をマークし、ベストナインとダイヤモンドグラブ賞(当時)を獲得。86年に初めて盗塁王のタイトルを獲得することができたのも、稲尾さんの後押しがあったからこそだ。

 そんな稲尾さんは、気遣いを欠かさない人だった。西鉄時代から福岡にゆかりのあることもあって、開幕前には毎年必ず、私の自宅へ水炊き鍋のセットを送ってくれた。

 プロ4年目を終えた1986年1月、妻の地元である鹿児島で結婚式を挙げた。宮崎出身の私としても、地元の家族や親戚、知人、友人を招待しやすかった。式場はキャンプ宿舎でもあるサンロイヤルホテルに決めた。

 監督である稲尾さんに仲人をと思い、結婚の報告をするとともに、「ぜひとも、仲人をお願いできますでしょうか」と伝えた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    渋野日向子に「ジャンボ尾崎に弟子入り」のススメ…国内3試合目は50人中ブービー終戦

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  5. 5

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  1. 6

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  2. 7

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 8

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  4. 9

    後藤真希と一緒の“8万円沖縄ツアー”に《安売りしすぎ》と心配の声…"透け写真集"バカ売れ中なのに

  5. 10

    沢口靖子も菅田将暉も大コケ不可避?フジテレビ秋ドラマ総崩れで局内戦々恐々…シニア狙いが外れた根深い事情