健康は足元から 整形外科医が教える体にいい靴の選び方

公開日: 更新日:

 靴の中ではある程度の遊びが必要だ。しかし、足が動き過ぎると、足の皮膚がこすれるなどして水疱やタコ、うおのめを発症しかねない。

「皮膚の局所に圧迫や摩擦が集中すれば、熱が出ます。やがて組織を守ろうとして水疱ができる。さらに圧迫や摩擦が続けば、水疱が破れて皮膚が厚く硬くなりタコやうおのめができるのです」

 むろん、熱と湿気がこもる通気性の悪い靴であれば水虫のリスクも上がる。

■オーダーメードの中敷きを

 ほかにも、窮屈な靴を履いていれば足の親指が外側に曲がり、その付け根が炎症によってズキズキした痛みが出る外反母趾や親指以外の足の指がまっすぐに伸ばせなくなるハンマートウになる場合もある。

 滑る靴は転倒・転落を引き起こし、思わぬ死亡事故につながる可能性もある。実際、厚労省が発表した「不慮の事故死」の数は、交通事故のそれを大きく上回っている。

「中高年が特に注意しなければならないのは衝撃の緩和です。膝や腰を痛めることもある。人は歩くとき、かかとで着地して足の外側に体重を移動して最後に親指で蹴ることで前に進みます。このとき足が接地するごとに片足に体重の1・5倍の衝撃がかかります。走るときは3倍、ジャンプすると体重の7倍の負荷がかかるともいわれます」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束