著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学元教授、医事評論家

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

要介護予防のために知っておくべき「ロコモ」と「サルコ」

公開日: 更新日:

 ロコモになると、外出が減るため、次第に近所づきあいが希薄になり、社会的に孤立するリスクが高まります。しかも、家にこもり続けていれば徐々に無気力になって、認知機能が低下してくることもあり得ます。健康な80代、90代を過ごすためには、いまからロコモ対策をしておくほうがいいわけです。

 サルコは「サルコペニア」の略。「筋肉量が減少し、筋力や身体機能が低下している状態」とされています。運動不足で筋肉が減ることもありますが、多くは栄養状態が関係していると考えられています。「加齢性」と「二次性」に分かれています。

 加齢性サルコは、文字通り加齢が原因で筋力が低下する状態です。老化が進むと、これといった病気はなくても、食欲が低下し、筋肉が痩せ細っていってしまいます。温泉や大浴場などで、げっそりと筋肉が落ちたお年寄りを見かけることがあるでしょう。風呂に入れるぐらいだから、まだまだ元気ですが、いずれは立ち上がったり起き上がったりさえ難しくなり、寝たきりになってしまうかもしれません。老衰でも、最期は介護が必要と言われるのは、そういう理由からです。

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