症状が進んでも人間の感情的な部分はちっとも変わらない
                        
 ある認知症当事者に話を聞いていると、その方から「あんたは早口で分からない」と言われたことがあった。こちらは普通にしゃべっているつもりなのに、この人には私が2倍速でしゃべっているように聞こえるそうである。
 ところがどういうわけか、本人がしゃべるときは普通のスピードなのだ。なぜそうなるのかは、本人も分からないそうである。
「この人なら聞いてくれるはず」と分かれば、当事者は必ずしゃべってくれる。ただし、認知症の人にも見えがあり、時には作話もあるのですべて真実とは限らない。                    

 
                             
                                     
                                        



















 
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
         
         
         
         
         
         
         
         
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                