一流アスリートも心筋梗塞に…その運動強度は間違っている

公開日: 更新日:

 サッカーやバスケなどの集団スポーツがよくないのは、体に違和感を覚えても、チームメートへの気兼ねから練習を抜けるのが厳しいため。同じような体の変化は一般の人にも起こり得るから要注意だという。集団は集団でも、歩きながらプレーするゴルフはどうか。

「ゴルフは、スイングやパットの時に集中して血圧が上がりやすい。プレー時間も長く、脱水も招きやすい。健康な人が昼休みを終えて、『さぁ後半へ』というような時に急性心筋梗塞を起こして搬送されるケースは珍しくありません」

 日頃の運動で体形は現状維持でも、検査の数値はグレーゾーン。しかも、体育会系特有の踏ん張りで無理がたたる。そういう人は、やっぱり生活習慣病をきっちり治さないとダメだということだ。

 では、悲劇を免れるには、どうするか。

「今回のケースは30代ですが、社会人で運動する人は少なからず仕事などのストレスがあるでしょう。健康自慢の人も生活習慣病の一つや二つは隠し持っているはずで、一度は運動負荷試験を受けて、その人にとって安全な運動レベルを確認しておくことです。最大能力の40~60%が、無理のない運動量。それを定期的に繰り返しながら、適切な運動レベルを探って運動を継続することが大切。一般の人は、ほとんど運動負荷試験を受けていません。適正レベルを超えて運動し過ぎている人が多いのです」

 油断禁物だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「マラソン」と「大腸がん」に関連あり? ランナー100人への調査結果が全米で大きな波紋

  2. 2

    “マトリ捜査報道”米倉涼子の圧倒的「男運」のなさ…海外から戻らないダンサー彼氏や"前科既婚者"との過去

  3. 3

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  4. 4

    大阪・関西万博「最終日」現地ルポ…やっぱり異常な激混み、最後まで欠陥露呈、成功には程遠く

  5. 5

    米倉涼子“自宅ガサ入れ”報道の波紋と今後…直後にヨーロッパに渡航、帰国後はイベントを次々キャンセル

  1. 6

    アッと驚く自公「連立解消」…突っぱねた高市自民も離脱する斉藤公明も勝算なしの結末

  2. 7

    新型コロナワクチン接種後の健康被害の真実を探るドキュメンタリー映画「ヒポクラテスの盲点」を製作した大西隼監督に聞いた

  3. 8

    巨人の大補強路線にOB評論家から苦言噴出…昨オフ64億円費やすも不発、懲りずに中日・柳&マエケン狙い

  4. 9

    元体操選手の鶴見虹子さん 生徒200人を抱える体操教室を経営、“アイドル”も育成中

  5. 10

    地上波連ドラ3年ぶり竹内涼真に“吉沢亮の代役”の重圧…今もくすぶる5年前の恋愛スキャンダル