注目の「機能性表示食品」フードロスの解決も期待できる

公開日: 更新日:

 このような、新たな食感を与えるためのもうひとつの成果として、注目されているのが新素材「ナタピューレ」の開発である。開発者の一員である農研機構食品研究部門バイオ素材開発グループ長の徳安健氏が言う。

「農産物は変質しやすくフードロスになりやすい。そのため乾燥粉末化して、味、栄養、色、香りの維持に努めていますが、食感が消失し、固形化しづらいためその用途は限定的です。そこで、私たちはナタデココを使った『ナタピューレ』と呼ぶ新たな素材を開発。乾燥粉末化した農産物に再び繊維質の食感と固形化を取り戻せるようにしました。3Dフードプリンターなどを使えば、自由に形を整えられ用途が広がる。形が悪くて市場に出せなかったものなどフードロスも解消、新たな機能性表示食品作りの強い味方になるはずです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 4

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  5. 5

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  1. 6

    巨人が助っ人左腕ケイ争奪戦に殴り込み…メジャー含む“四つ巴”のマネーゲーム勃発へ

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    支持率8割超でも選挙に勝てない「高市バブル」の落とし穴…保守王国の首長選で大差ボロ負けの異常事態

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    和田アキ子が明かした「57年間給料制」の内訳と若手タレントたちが仰天した“特別待遇”列伝