注目の「機能性表示食品」フードロスの解決も期待できる

公開日: 更新日:

 糖質は、最小構成単位の「単糖」、単糖が2~10個結合した「オリゴ糖」、数多くの単糖が結合した「多糖」に分類できる。

「澱粉は多糖の代表的な存在で、植物が光合成によって作る単糖を連結して巨大な分子として蓄えた貯蔵多糖です。私たちはその澱粉の基礎研究を続けながら、それが何に応用できるかを考えています。たとえば、ヒトの小腸ではあまり分解されないため、大腸まで運ばれる性質を持つ難消化性澱粉(レジスタントスターチ)は、腸内環境を整えることで健康の維持・増進に役立つ多糖として注目されています。また、糖質を加工するのに適した酵素の基礎研究と応用も、学会の重要な研究テーマのひとつになっています」(西尾教授)

 すでに、同学会の研究成果を使った嚥下しやすい高齢者向けの食品や、糖尿病患者向け食品の開発、食後の血糖値上昇を抑制する柿ポリフェノールの研究、血液改善の研究で得た自律神経の知識を用いたストレス低減を可能にする食品の開発なども行われている。

 同学会から生まれた代表的食品といえば「機能性オリゴ糖」である。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束