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堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

「文章の指紋」によって他者が書いたなりすましはバレる!

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 字を書くとき、その人だけの「筆跡」があります。長年書き続けてきたことで文字に癖が表れ、筆跡は構築されていくわけですが、実は、「文章」も同じだということをご存じでしょうか? しかも、これは手書きに限った話ではありません。

 私たちの生活に欠かせないパソコンやスマホといったデジタル機器での文書作成は、なんとなく体裁が整っていることもあり、個性が消えているように感じます。しかし、手書きよりも、デジタル機器で作成した文書の方が、人となりが表れやすいのです。言語学と法学を専門とする私からすれば、インターネットやSNS上で他者になりすますことは不可能です。

 たとえば、他者のLINEアカウントから本人になりすましてメッセージを送ったり、インターネットの掲示板で他人のふりをして書き込んだりしたとしても、専門家は「これは本人ではない」と見破ります。

 昨今はスマホやSNSの普及によって、筆跡を偽るようにメールやメッセージアプリ上で、他者が本人を装うことも珍しくありません。実際、そういった行為が刑事事件、民事事件でしばしば争点になっており、私たちのような言語学者に、本人か否かの鑑定を依頼するケースが増えているほどです。

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