認知症とがんを併発するとどんな問題が生じる? 備えておくべきこと

公開日: 更新日:

 ほかにも、認知症を発症すると「痛みがあれば鎮痛薬」「吐き気があれば吐き気止め」といった発想ができず、症状を我慢しがちです。また、痛みがあっても認知機能の低下から痛みの強さを記憶できないので、今感じている痛みがどれくらいなのか、悪化したのかを的確に表現できず、患者さんに鎮痛薬が渡されていないケースも少なくないのです。

 万が一、認知症とがんを併発した際に備えて、一度家族で治療方針の希望について話し合っておきましょう。また、かかりつけ医は治療方針の調整役を担っている場合もあるので、親と離れて暮らしている人は帰省時に親のかかりつけ医を把握しておくといいでしょう。

 とりわけ地方は、いまだに近隣住民同士の関わりが密接で、運転が難しい高齢者に代わって近所の人が病院に送迎しているといいます。ときどき顔を合わせておき、親に何か異変があった際には連絡が取れるような状態にしておいてください。

▽小川朝生(おがわ・あさお)1999年大阪大学医学部医学科卒業、2004年大阪大学大学院医学系研究科卒業後、07年国立がんセンター東病院精神腫瘍科医員、15年から国立がん研究センター精神腫瘍科長、先端医療開発センター精神腫瘍学開発分野長を務める。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    TBS「ラヴィット!」の“テコ入れ”に不評の嵐! グダグダぶりを楽しむ独自性損失で視聴者離れ加速危機

  2. 2

    「おい、おまえ、生意気なんだよ」 野村監督は俺の挨拶を“ガン無視”、暴れたろうかと考えた

  3. 3

    「オールスター感謝祭」で“ブチギレ説教” …島崎和歌子は今や「第2の和田アキ子」の域

  4. 4

    NHK朝ドラ「風、薫る」巻き返しを阻む“最大のネック”…見上愛&上坂樹里Wヒロインでも苦戦中

  5. 5

    米国とイランが2週間の停戦合意も日本は存在感ゼロ…お粗末すぎた高市外交を識者「完全失敗」とバッサリ

  1. 6

    スピードスケート引退・高木美帆にオランダが舌なめずり “王国復権の切り札”として白羽の矢

  2. 7

    高市政権が非情の“病人切り捨て”強行で大炎上! 高額療養費見直し「患者の意向に沿う」は真っ赤なウソ

  3. 8

    ブチ切れ高市首相が「誤報だ!」連発 メディア、官邸、自民党内…渡る政界は「敵ばかり」の自業自得

  4. 9

    JFAは森保一氏の“囲い込み”に必死 W杯後の「次の日本代表監督」のウワサが聞こえない謎解き

  5. 10

    『エニイ・タイム・アット・オール』1964年のジョンのギターを聴くだけで元気が出る