本格的に寒くなる前に知っておきたい…冬の「血圧上昇」と「糖尿病」のこと

公開日: 更新日:

 暑く長い夏が終わったと思ったら、短い秋を挟み、いつも通りの冬がやってくる。気象庁が9月に発表した長期予報は今年の冬は例年並みの寒さになるという。そこで気をつけたいのが冬場の血圧上昇に伴う「ヒートショック」や「モーニングサージ」。とくに注意が必要なのは糖尿病とその予備群の人たちだ。糖尿病専門医で「しんクリニック」(東京・蒲田)の辛浩基院長に聞いた。

  ◇  ◇  ◇

「冬に血圧が上がるのは、寒い冬は熱を体外に逃がさないため、末梢血管が収縮して細くなり血液を送り出すのに大きな力が必要になるからです。春や夏に正常血圧だったとしても安心できません」

 冬は鍋料理を楽しむことが多い。鍋には塩分が不可欠で、寒い冬は体を動かさず汗もかかないため、塩分(≒ナトリウム)が体内に残り、高血圧に拍車をかける。

「体内の塩分過多は血液中のナトリウム濃度が高くなることを意味します。私たちの体はその濃度を下げるために、血管の周辺から内に水分を流入させます。結果、血管内を流れる血液量が増え、それが寒さで細くなった血管の壁を押し、血圧を高くするのです」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    号泣の渋野日向子に「スイングより、歩き方から見直せ!」スポーツサイエンスの第一人者が指摘

  2. 2

    風間俊介がジャニーズJr.のセンターの座を捨てて都立高校受験に専念した意外な理由

  3. 3

    崖っぷち渋野日向子に「日本人キャディーと縁を切れ」の声…外国人起用にこれだけのメリット

  4. 4

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  5. 5

    侍J井端監督に大ピンチ!ヤクルト村上、阪神才木ら米挑戦組「WBC全員辞退」の可能性

  1. 6

    松重豊は福岡の人気私立「西南学院」から明大文学部に 学費の問題で日大芸術学部は断念

  2. 7

    そうだ、風邪をひけばいいんだ!減量に行き詰まった末、裸同然で極寒の庭へ飛び出した

  3. 8

    カムバック星野監督の“2カ月20kg”の無茶ぶりに「嫌です」なんて言えるはずもなく…

  4. 9

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  5. 10

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校