著者のコラム一覧
荒川隆之薬剤師

長久堂野村病院診療支援部薬剤科科長、薬剤師。1975年、奈良県生まれ。福山大学大学院卒。広島県薬剤師会常務理事、広島県病院薬剤師会理事、日本病院薬剤師会中小病院委員会副委員長などを兼務。日本病院薬剤師会感染制御認定薬剤師、日本化学療法学会抗菌化学療法認定薬剤師といった感染症対策に関する専門資格を取得。

身近な薬が原因で起こる命に関わる副作用に要注意

公開日: 更新日:

 SJSは、発症から数日で急変します。皮膚が広範囲に剥がれ落ちる「中毒性表皮壊死症(TEN)」に移行すると、死亡率が20~40%程度に跳ね上がります。治療は原因薬の即時中止に加えステロイドパルス療法など高用量のステロイド薬投与が行われることも多くあります。

 残念ながら、SJSを完全に防ぐ方法はありません。しかし、薬を飲んで異常を感じたら、すぐに医師・薬剤師に相談という基本を守ることで、重症化は防げます。また、過去に薬疹が出た経験がある人は、必ず医師に伝えることも重要です。

 SJSはまれな病気ですが、「たかが薬」が引き起こす悲劇を防ぐため、常に警戒する必要があるのです。

【連載】クスリ社会を正しく暮らす

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