世界に誇る日本の「看護」…テンポラリーに働くのに適している
そういえば春闘で大企業の賃上げは喧伝されていますが、最近、給料が上がった看護師など見たことありません。政策上、病院の収益が上がる要素は皆無ですから当たり前です。「看護師の給料は永遠に増えそうにない」のです。
ただし、派遣の立場でテンポラリーに働いて稼ぐのには適している職種と言えます。ギグ・ワーカー・ナースです。誰でも時間あたり定額の仕事。好きな時に働けて、その職場独自の「風習」や「権力のヒエラルキー」に付き合う必要などありません。
日本の看護師は有能、清潔、丁寧、上品、まじめ、やさしい、熱心、正義感の人、です。いつも患者さんのミカタです。
日本国は現存する世界最古の王朝国家としてギネスにも載っているそうですが、看護師の質も我が国が世界に誇れる文化です。2010年ごろ、日本の医療を外国の人への商品にしよう、といった風潮が起こりました。
「日本の看護が一番の売りものになると思います。世界はまねできません」
観光庁に委託されたコンサル会社の社員に私はそう力説したものです。