力量ある「ケアマネ」を選ぶためにはどうすればいいのか
残念なことに、そうした勉強をほとんどしないまま自分の担当施設や知り合いの医療機関が空いているからと、その患者さんの希望から外れるケアプランを作成して割り当てるようなケアマネもたくさん見受けられます。その結果、いまの患者さんの状態ならばそこまで必要ないサービスを受けさせたり、単位が余っているからこの介護サービスも利用させようといった流れになってしまうのです。これでは、患者さんの最大限の回復や快適な生活は望めません。
そうではなく、その患者さんの状態を把握したうえで、本人や家族の希望をしっかり聞き、「それならばこんなサービスがあって、ほかにこんなサービスもあります」といった提案ができて、すぐに該当する施設につなぐことができるフットワークの軽さがケアマネには求められるのです。
■相性が悪ければ変更できる
ですから、介護が必要な患者さんや家族は、力量のあるケアマネを選ぶことが大切になります。居宅ケアマネは居宅介護支援事業者に所属していて、利用者自身で選ぶことができます。ケアマネを探すには、住んでいる市区町村の地域包括支援センターや介護保険課に出向き、居宅介護支援事業所のリストをもらって探す方法が一般的です。