生活習慣のさらなる改善が寿命を延ばす…ブルーゾーンで進む長寿環境の探索

公開日: 更新日:

 興味深いことに、キリフィッシュは人類と同じようにオスよりメスの方が寿命が長いが、除去によりメスは寿命が短縮し、男性は延長した。結果として、オス、メスともおおよそ同じ寿命となったという。つまり、男性は精子が寿命を短縮し、女性は卵子が寿命を延ばす働きをしているということだ。

 見方を変えれば、近年の男女の生殖活動ならびに生殖細胞の不活発化は急激な寿命延長の副作用とも考えられるかもしれない。ハーバード大学医学部&ソルボンヌ大学医学部客員教授の根来秀行医師が言う。

「いまは世界中の科学者が、長寿の秘密を解き明かすため、さまざまな活動を続けています。100歳以上が多い、世界5カ所(サルデーニャ島=イタリア、沖縄=日本、ロマリンダ=米国、ニコヤ半島=コスタリカ、イカリア島=ギリシャ)の『ブルーゾーン』と呼ばれる地域での長寿研究もそのひとつです。ハーバード大学の私の研究室でもブルーゾーンの研究を積極的に進めていますが、最近では沖縄においても長寿者のライフスタイル、食事、社会とのつながり、精神的充実度、長寿遺伝子、テロメアなどを調べ、それを健康寿命延長のヒントにする研究を開始しました」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    渋野日向子に「ジャンボ尾崎に弟子入り」のススメ…国内3試合目は50人中ブービー終戦

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  5. 5

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  1. 6

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  2. 7

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 8

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  4. 9

    後藤真希と一緒の“8万円沖縄ツアー”に《安売りしすぎ》と心配の声…"透け写真集"バカ売れ中なのに

  5. 10

    沢口靖子も菅田将暉も大コケ不可避?フジテレビ秋ドラマ総崩れで局内戦々恐々…シニア狙いが外れた根深い事情