生活習慣のさらなる改善が寿命を延ばす…ブルーゾーンで進む長寿環境の探索

公開日: 更新日:

■変化を否定せず、受け入れ、前進する

 急激にテクノロジーが発達して平均寿命が大幅に延長する社会に多くの人は不安に思うかもしれない。そんなとき、私たちはどうすればいいのか? それにあらがい、闘おうとするのでなく、それを受け入れ、手を携えて前進する気持ちがこれから最も必要になると根来医師は言う。

「老化研究が世界を変えていく力を秘めていることに多くの科学者や為政者は気づき、それに備えようとしています。私たちもそれに備えるべきです」

 根来医師のハーバード大学医学部の同僚で親友でもあるデビッド・シンクレア教授は、「老いなき世界」という著書の中で、医療の進歩などにより33年健康寿命が延長されると主張している。

「いまの先進国の平均寿命は80歳くらいですが、遠からず113歳になるということです。しかもこれらは人類が得意とする環境のさらなる整備の蓄積の結果でもあるのです」

 目に見えない長寿への肉体的進化や、さらなる医学研究の進展を含めると、さらに寿命が延長してもおかしくない。平均寿命100歳突破は決して夢物語ではなく、その先頭に日本がいると考えてよさそうだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった