(4)体の「違和感」を言葉にして、早めに相談する

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 年齢を重ねると、多くの人は「できなくなること」から目をそらす。だが、弱り始めた体を怖がるのではなく、好奇心をもって確かめてみる。それは、衰えに抗う行為ではなく、自分の現在地を知ろうとする姿勢だ。

 関口由紀医師は、泌尿器科医だった私の亡き父のもとで学び、長年にわたり議論を重ねてきた間柄でもある。

 父は生前、男性だけでなく、ポスト更年期女性においても、テストステロンが果たす役割の重要性を繰り返し訴えていた。年齢を理由に心身の活力が失われていくのではなく、「なぜ落ちるのか」「どう支えられるのか」を最後まで問い続けていた。そのテーマを、父とともに研究し、議論し続けてきたのが関口医師だ。

 排尿や性、下半身の不調を「仕方ない」で終わらせない。弱り方を選ぶことが、生き方になる。この連載で繰り返し扱ってきた視点は、決して目新しいものではない。だが、今の日本社会では、あまりにも語られてこなかった。

 性や排尿の問題は、命に直結しない。だからこそ後回しにされやすく、我慢されやすい。しかし、それらは人生の質、自信、社会とのつながりに深く関わっている。

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