(2)「不調」を我慢してはいけない…時間の長さが生活の質を下げる

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「年のせいだから仕方ない」。排尿や体の不調を感じたとき、私たちはついこの言葉で自分を納得させてしまう。だが、その納得が、ピンピンでいられる時間を静かに削っているとしたらどうだろう。関口由紀医師が診察した60代女性の例がある。

 仕事も家庭も一段落し、これからは自分の時間を楽しもうと思っていたのに、少しずつ外出がおっくうになっていった。理由はトイレの不安。症状は軽い尿もれと違和感だけだったのに、「出かけ先で漏れたらどうしよう」と、徐々に電車に乗るのを避け、友人とのランチも断るようになった。それでも「閉経後だし、年のせい」と自分に言い聞かせていた。人に相談するほどではない、病院に行くほどでもないと我慢を続けた。数年が経ち、外出の機会は激減。体を動かさない生活で筋力も落ち、気力まで低下していった。

「もっと早く来院していただければ、生活はここまで制限されなかったと思います。症状自体は初期の段階だったのに、我慢していた時間の長さが生活の質を下げてしまった」と関口医師は振り返る。このケースは決して特別ではない。

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