(2)DEL-1は体内でつくられ、加齢により減っていく
これまでの研究で、老化物質を除去する「DEL-1(デルワン)」が、ヒトや動物の体内で作られることや、加齢により減少すること、そしてセノリティクス薬のような働きをすることなどは知られていた。
しかし、どのようなメカニズムで増え、セノリティクス薬のような働きをするかは分かっていなかった。
不明だった体内でのメカニズムを世界で初めて明らかにしたのが、新潟大大学院医歯学総合研究科の前川知樹研究教授らのグループだ。
論文は世界トップクラスの学術誌「Advanced Science」に掲載されている。
前川教授がDEL-1に着目したのは、歯周病治療学の研究者として、歯を支える土台となる顎の骨の再生に寄与するのではと考えたからだ。
「骨髄にある間葉系幹細胞が老化細胞になると、骨を作る力が衰え、骨粗しょう症が悪化することがわかっています。また、歯を支える顎の骨も、老化細胞が増加することで歯周病になりやすくなり、歯を失う原因となることも、これまでの研究で明らかになっています。しかし、老化細胞がどのように増加し、悪影響を与えているのか、また、どのように除去されているのかは不明なままでした」


















