昨年の3.6倍と「はしか」が急増…たかだか“200人余り”でなぜ騒ぐ?
糖尿病患者は要注意
特に注意が必要なのが基礎疾患がある人だ。なかでも2型糖尿病患者は重症化リスクが高いとされる。
「高血糖状態では白血球の機能が低下し、ウイルスへの防御力が弱まります。さらに感染によりインスリン抵抗性が引き起こされ、ストレスや食事摂取が不規則になって血糖コントロールが乱れ、脱水や急激な高血糖を招く恐れもあります。症状の悪化によっては、これまで経口薬で管理していた患者がインスリン治療へ移行せざるを得なくなるケースもあります」
では、どう防ぐべきか。最も確実な対策はワクチン接種だ。
定期接種は1歳と小学校入学前の計2回だが、接種歴が不明、あるいは1回のみで終わっている人は少なくない。空気感染を完全に防ぐことは難しく、マスクや手指衛生はあくまで補助的な対策にとどまる。
「重要なのは、自身の接種状態を把握することです。母子手帳などで接種歴を確認し、不十分であれば速やかに医療機関に相談しましょう。特に糖尿病など重症化リスクを抱える人は対応を先送りすべきではありません。麻疹は“かからないようにする病気”であり、“かかってから対処する病気”ではないのです」
感染拡大を食い止められるかどうかは、一人一人の行動にかかっている。まずは確認する。それが最大の予防策だ。


















