(3)失明から救う角膜移植…「ドナー」不足を解決する成果
現在、これらの治療は大阪大学付属病院など限られた医療機関でしか受けられませんが、今後の普及が期待されています。
なお、iPS角膜シートを安定して作り出すための独自の技術も開発されています。iPS細胞を培養して作ったSEAM(シーム)と呼ばれる4層の帯状構造体を作りだす技術です。ここから角膜、水晶体、網膜、網膜色素上皮細胞など、目のさまざまな組織のもととなる細胞が生まれます。
すでに結膜上皮や涙腺のもととなる細胞も生み出されており、将来はドライアイの新しい治療法に応用されると期待されています。
「SEAMにより目のさまざまな組織への移植医療が実現できる可能性があります。誰でも受けられる治療に発展させるためには、今後も臨床試験の積み重ねが必要ですが、根本的な治療法がなく、失明や視力低下を免れなかった目の病気がiPS細胞を使った再生医療で、治る病気になるかもしれません」(西田教授) =つづく
(医療ジャーナリスト・油井香代子)



















