(3)失明から救う角膜移植…「ドナー」不足を解決する成果

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 角膜移植はドナー不足が深刻な問題となっており、望んでも移植を受けられない人が数多く存在します。

 日本アイバンク運動推進協議会によると、角膜移植を待っている患者は約2000人、それに対してドナーは約500人。移植件数は1000件(2020年度)ですから、国内で提供される角膜だけでは足りず、海外からの輸入に大きく依存している状況が続いています。

 これまでドナーだけに頼らざるを得なかった角膜移植が、iPS角膜シート移植の登場で、多くの人を失明から救える道が開けたのです。

 紹介した4例は他家移植でしたが研究チームはそれ以外にも自分の細胞を使ったiPS角膜シート移植(自家培養角膜上皮移植)も実施しています。

「この“自家角膜シート”は患者さん本人の細胞を少量採取し、それを培養して増やし細胞シートに加工するもので、拒絶反応もなく安全性もさらに高まりました。自家培養角膜上皮移植は角膜上皮幹細胞疲弊症の新しい治療法として、2020年に保険適用されました。さらに、2021年には口腔粘膜細胞から作った自家口腔粘膜上皮細胞シートも保険適用され、より多くの患者さんに提供できるようになりました」(西田教授)

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