息切れ、靴下のゴム痕、疲れやすさ… それらの原因は「心不全」かもしれない
ヘフレフは、心臓の収縮力が低下し、心臓にたまっている血液の40%未満しか全身に送り出せなくなった心不全。
「『4つの薬の併用(前出)』とは、ARNI(アンジオテンシン受容体)、β遮断薬、MRA(ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬)、SGLT2阻害薬の組み合わせになり、有用性が研究で確認されています」
■命を落とさないために知っておくべきポイント
一方、ヘフペフは、心臓の収縮力は保持されているが、拡張しにくくなった心不全。心臓に戻ってくる血液の行き場がなくなり、体に血液が滞る。症状がわかりづらく、「年のせい」と思われがちだ。
「ヘフペフは高齢者に多く、我が国で急増しています。2004~05年の研究では心不全患者の26%だったのが、2011~15年の研究では46%を占めるようになり、もうひとつの心不全ヘフレフの数を上回りました」
実は、ヘフペフは治療法がほぼない状態だった。しかし近年、状況が変わってきている。「SGLT2阻害薬」や「MRA」(囲み参照)が、ヘフペフにも効く可能性が報告されたのだ。最新版の診療ガイドラインにも、ヘフペフによる心血管死や入院リスクを下げる薬として、「強く推奨する(SGLT2阻害薬)」「考慮すべき(MRAの一部)」と書かれている。適した薬が登場してきたとはいえ、心不全は再入院率が高く、そのたびに心機能や身体能力が低下していく。早めの対策が必要だ。


















