(3)「ギャンブル」は本人の意志だけではやめられない
国内でギャンブル依存が疑われる人は約70万人と推計されており(厚労省「19年度ギャンブル等依存症実態調査」)、オンラインカジノがこの数をさらに押し上げる可能性があります。
依存症治療で知られる大石雅之・大石クリニック院長はこう話します。
「ギャンブル依存(病的賭博)は仕事や生活が破綻し、借金をしてまでもギャンブル行為をやめられない、自分ではコントロールできない状態を指します」
前出の久里浜医療センター調査でも、ギャンブル依存経験者の約72%が「借金を抱えた」と回答したように経済的破綻が大きい依存症です。
「ギャンブル依存症は、快楽をもたらす脳内の神経伝達物質ドーパミンが強く刺激されています。脳が興奮を求めてギャンブルに向かわせてしまうため、本人の意志だけでやめるのは困難です」
治療は、ギャンブル行動を止める環境づくりが重要と大石院長は言います。
「ギャンブルから離れた生活を習慣化するために、集団認知行動療法や集団精神療法によりギャンブルに向かう思考の癖を修正し、衝動をコントロールする方法を学んでもらうことが大切です。ギャンブル依存症では本人だけでなく家族にも病気を理解してもらい、回復をサポートする対応法も学んでもらいます」


















