福島県の被災地訪問に愛子内親王を同行した天皇皇后夫妻の思いと毎年宮中で捧げられる「黙祷」
大規模な災害が起こった時点では、多くの被害者も出ることから、社会全体がそれに強い関心を抱く。生活に影響を受けることもあり、被災地の復興に対する期待は大きく高まる。
しかし、大規模災害から時間が経つにつれて、関心や期待は次第に薄れ、直接災害を経験していない人間の記憶は曖昧なものになっていく。その間には別の災害も起こり、人々の関心はそちらにむくようにもなっていく。
その点で、天皇一家が福島県の被災地を訪れたことは、「忘れてはならない出来事」があることを改めて世に知らしめることにもなった。今後、延期された岩手・宮城両県の訪問が実現されれば、それはより鮮明なものになるであろう。
被災した人々にとっては、復興がどれだけなされるかも重要だが、世間の関心が薄れることも問題である。今回の訪問は、一家がそうした人々を忘れていないことを示すもので、被災者は多いに励まれたことだろう。
報道によれば、訪問によって、天皇一家が被災地住民に対して寄り添ってくれているという印象を与えたようだが、そこには一つの重要な背景がある。

















