(3)東京・港区愛宕の「アタ」も横浜・野毛の「ノゲ」も崖地 首都圏沿線の「丘」「台」は崩壊地名の可能性
「平」がつく地名は平地をイメージするでしょうが、意外にも急傾斜地や崩壊地を表します。日野市の「平山」や川崎市の「片平」など、決して平地ではありません。「ママ」(市川市真間)や「ホキ」(足立区保木間)、「カキ」(目黒区柿の木坂)なども崩壊地名です。実際、傾斜地の柿の木坂周辺では、ゲリラ豪雨などで下水の処理能力を超えると、内水氾濫が起きやすい。
■大規模宅地造成は2パターン。地すべりリスクが高いのは?
東日本大震災では、仙台市の「松が丘」「緑ケ丘」「南光台」などで、土地の崩壊が相次ぎました。「丘」や「台」がつく地名は、地盤が固いイメージがありますが、その印象は改めるべきでしょう。
住宅地を大規模造成するには、山などを切り開いて平地にする方法と、谷を埋め立てて平地にする方法があります。前者は地盤が固いのですが、後者は地盤が悪く、地すべりを起こしやすい。
ところが、そんな新規造成された土地には、先人がせっかく残してくれた本来の地名が持つメッセージを忘れ、イメージ優先の「丘」や「台」の地名がつけられるのです。崩壊地名が隠されていて、地名のイメージほど安全ではありません。


















