6月15日に開催G7サミットはトランプ関税で「会議は踊る、されど進まず」状態に
■株主総会シーズンに突入だが…
先週から、株主総会シーズンに入り、上場企業の株主に株主総会の招集通知が届き始めた。トヨタ自動車、ホンダなどの業績見通しは、不確実性を増し、業績を先取りする株価の動きも膠着感がある。
トヨタ自動車の定時株主総会は6月12日に開催される(場所は愛知県豊田市トヨタ町1番地にある同社本店)、ホンダの株主総会は19日。株主総会も「会議は踊る」「されど進まず」となろうか。
株主総会の決議事項の議案は、業界に精通していても理解に時間がかかる。まして、新NISAを通じて個人投資家になった人には理解できないように見える。議案の内容をろくに確かめもせず「賛成」に投じる危険性は高い。「貯蓄から投資」の“闇”に見える。
米国は6月14日に陸軍創設250周年を記念する軍事パレードを実施する。この日は、トランプ大統領の79歳の誕生日。陸軍のヘザー・ヘイガン報道官は、パレードには「車両約150台、航空機50機、兵士6600人の投入が予定されている」と説明。ワシントンで最後に大規模な軍事パレードが行われたのは、湾岸戦争終結を祝った1991年である。
軍事パレードで意気揚々、トランプ大統領はG7首脳会議に乗り込むだろう。フランス、ドイツ、イタリア、日本との相互関税を睨み「会議は踊る、されど進まず」のG7となろうか。