円安加速で「サナエノミクス」は誰も喜ばず…前門のトランプ大統領、後門の片山さつき財務相で包囲網
トランプが前門の虎なら、後門には“狼パーマ”の片山さつき財務大臣が控える。きのう(22日)の初登庁では高市首相の意をくみ、幹部らに「きちっと財政規律を定めた積極財政をやっていく」と訓示。この矛盾に満ちた発言は面従腹背との見方もある。
片山氏は今年3月のロイター通信のインタビューで、「(1ドル=)120円台が実力との見方が多い」と語り、物価高の沈静化に向け、円高進行が望ましいとの見解を表明している。サナエノミクスの円安政策に全面賛成の立場ではなさそうだ。
「円安政策に待ったをかけるには、片山氏は力不足かもしれません。ただ、物価高に苦しむ国民はもちろん、大企業ですら資材調達コストの増加など、もはや円安をデメリットに感じています。そもそもインバウンド天国の円安政策は、高市首相の『外国人対策強化』と相いれません。円安を喜ぶのは物価高で税収が伸びる政府だけ。今が円安包囲網を形成する好機です」(斎藤満氏)
高市首相はトランプに気に入られたいなら、まず防衛費増額よりもサナエノミクス撤回が先だ。
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