「エビはすごい カニもすごい」矢野勲著

公開日: 更新日:

 身近なエビやカニの巧妙な体の仕組みや、不思議な生態を教えてくれるサイエンス本。

 多くのエビ・カニが茹でると赤くなるのは、体色の素材として赤いアスタキサンチンという物質を利用しているからだ。一方、普段は地味な色をしているのは、外敵から身を守るためにアスタキサンチンの目立つ赤い色をタンパク質と結合させて隠しているからだそうだ。そこまでしてアスタキサンチンを持つのは、ウイルスや細菌から身を守る免疫システムを強化するためだという。

 他にもハサミが生み出す衝撃波で狩りをしたり、サンゴの幼生を呼び寄せるテッポウエビや数十万尾が一列につながって数十キロを移動するフロリダロブスターなど。カニ・エビの「すごい」行動やしぐさの理由を解説。

(中央公論新社 990円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    号泣の渋野日向子に「スイングより、歩き方から見直せ!」スポーツサイエンスの第一人者が指摘

  2. 2

    崖っぷち渋野日向子に「日本人キャディーと縁を切れ」の声…外国人起用にこれだけのメリット

  3. 3

    だから今年の日本女子オープンはつまらない…“簡単コース”で予選カットラインは史上最少「-1」

  4. 4

    森保監督がブライトン三笘薫を代表招集外にしたウラ側…10日パラグアイ戦、14日ブラジル戦へ

  5. 5

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  1. 6

    日本ハム最年長レジェンド宮西尚生も“完オチ”…ますます破壊力増す「新庄のDM」

  2. 7

    フリーの風間俊介&生田斗真は大活躍も…旧ジャニ「ドラマ班」次世代は“自称”止まりの寂しい現状

  3. 8

    テレビはグルメ、熊、線状降水帯ばかり…もっと大事なことを放送したくないための隠れ蓑か

  4. 9

    前代未聞の壮絶不倫・当事者のひとりがまたも“謎の欠場”…関係者が語った「心配な変化」とは???

  5. 10

    次の自民党総裁選が誰でも菅義偉が“陰の主役”…絶対王者の力の源泉は何なのか?