重病3つ同時に…シンガー小坂忠さん壮絶闘病から復活まで

公開日: 更新日:

 退院したのは10月初旬で、下旬にはもうコンサートで歌っていました。今回の入院で「歌いたい」という思いが一層強くなった気がします。体力や免疫力が落ちてしまう抗がん剤治療はしていません。ボクにとっては歌うことが治療であり、免疫力を上げてくれるものだと思っています。

 実は今も肺にがんを抱えています。大腸がんから転移したがん。だから「肺がん」じゃなくて、肺にある大腸がん。どうやら性質が違うものらしいです。手術はできないと言われ、抗がん剤治療を勧められましたが、自己免疫力を信じてみることにしました。

 退院後、知人の勧めで国立がん研究センターのセカンドオピニオンを受けたら、「こちらが弱くなるとがんが強くなる。人間とがんの関係は50対50」といった話をされました。その言葉も力になっています。病気によって、“人生にはピリオドがある”ということを意識したと同時に、改めて家族の大切さを知ることができました。家内には「小坂忠じゃなくて自己中」なんて言われてますけどね(笑い)。

 =聞き手・松永詠美子

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ヤクルトのドラフトは12球団ワースト…「余裕のなさ」ゆえに冒険せず、好素材を逃した気がする

  2. 2

    「汽車を待つ君の横で時計を気にした駅」は一体どこなのか?

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    コメ増産から2カ月で一転、高市内閣の新農相が減産へ180度方針転換…生産者は大混乱

  5. 5

    オリックスまさかのドラフト戦略 「凶作」の高校生総ざらいで"急がば回れ"

  1. 6

    ヤクルト2位 モイセエフ・ニキータ 《生きていくために日本に来ました》父が明かす壮絶半生

  2. 7

    オリ1位・麦谷祐介 暴力被害で高校転校も家族が支えた艱難辛苦 《もう無理》とSOSが来て…

  3. 8

    “代役”白石聖が窮地を救うか? 期待しかないNHK大河ドラマ『豊臣兄弟』に思わぬ落とし穴

  4. 9

    福山雅治は"フジ不適切会合参加"報道でも紅白で白組大トリの可能性も十分…出場を容認するNHKの思惑

  5. 10

    バスタオル一枚の星野監督は鬼の形相でダッシュ、そのまま俺は飛び蹴りを食らった