著者のコラム一覧
江部康二高雄病院理事長

1950年、京都府生まれ。京都大学医学部卒。高雄病院理事長(内科医、漢方医)。日本糖質制限医療推進協会代表理事。近著に「内臓脂肪がストンと落ちる食事術」(ダイヤモンド社)がある。

最も効果があるのは1日2食で1食あたり10~20gの糖質制限

公開日: 更新日:

 江部康二先生が推奨する、しっかり食べても太らない「食べトレ」(糖質制限食)には3つのコースが用意されている。

 基本的には、「糖質制限+半日断食(1日2食、朝食抜き)」で、朝はコップ1杯の水分補給が目安。

 まずは、昼食・夕食ともに糖質制限をするコース。

「1日2食とも、ご飯やパン、麺類などの主食、それ以外の糖質が多い食品すべてを控えます。内臓脂肪を減らすダイエット効果や糖尿病の治療効果が極めて高く、最もおすすめのコースです。1食当たりの摂取量の目安は糖質10~20グラム。私自身、これを02年から17年間続けていて、20代のころと同じ体重(57キロ=適正体重)です」

 次は、夕食だけ糖質制限をするコース。

「夕食だけ糖質制限(糖質10~20グラム)をします。昼食の摂取量の目安は糖質50~60グラム。ご飯なら小盛り1杯(糖質約44グラム)、パンなら8枚切りで2枚(糖質40グラム)、そばなら1人前(乾麺70グラムで糖質44グラム)が目安です。つらくなければ、昼食の糖質は30~40グラムでOK。夕食で糖質をカットするのは、昼食に比べて食後の活動量が少ないからです。血糖の大半は筋肉に取り込まれて血糖値を下げますが、夕食後は筋肉を動かす活動が少なく、そのまま就寝することが大半。そのため、余分な血糖が内臓脂肪としてたまりやすくなるからです」

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