著者のコラム一覧
江部康二高雄病院理事長

1950年、京都府生まれ。京都大学医学部卒。高雄病院理事長(内科医、漢方医)。日本糖質制限医療推進協会代表理事。近著に「内臓脂肪がストンと落ちる食事術」(ダイヤモンド社)がある。

1日3食は根拠なし?「朝食を抜くと体に悪い」は本当なのか

公開日: 更新日:

 江部先生が考案した「食べトレ」は1日2食、朝食抜きの半日断食と糖質制限の組み合わせ。これで内臓脂肪がストンと落ちるというもの。

 朝食を抜くと体に悪いと言われているが、半日断食をしても本当に大丈夫なのか。

「1日3食が健康的で当たり前とされていますが、この根拠はどこにもありません。私自身も35年以上1日2食で超健康体ですから(笑い)。日本人は少なくとも江戸時代までは1日2食でした。人類の歴史は700万年ですから、1日3食はほんのわずか。きっかけは明治維新後に軍隊に兵隊を集めるため、『白米が毎日3回食べられる』と、貧しい農家の次男坊や三男坊を募集したのがはじまりとされます」

 つまり、1日3食が規則正しい食生活の基本という主張は、歴史的背景を無視した根拠のない幻想にすぎないのだ。

「そもそも、ご飯などを食べて糖質を取るから、血糖値が急上昇して、それが下降し、空腹感を感じるわけで、糖質制限をすれば夕食から翌日の正午まで食べなくても、平気なのです。むしろ、1日2食は人類700万年の歴史を受け継ぐ、ヒトという動物の生理・代謝に則した食事であり、正解の食事です」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本中学生新聞が見た参院選 「参政党は『ネオナチ政党』。取材拒否されたけど注視していきます」

  2. 2

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  3. 3

    上野樹里“ガン無視動画”にネット騒然! 夫・和田唱との笑顔ツーショットの裏のリアルな夫婦仲

  4. 4

    巨人・阿部監督に心境の変化「岡本和真とまた来季」…主砲のメジャー挑戦可否がチーム内外で注目集める

  5. 5

    松下洸平結婚で「母の異変」の報告続出!「大号泣」に「家事をする気力消失」まで

  1. 6

    松本潤&井上真央の"ワイプ共演"が話題…結婚説と破局説が20年燻り続けた背景と後輩カップルたち

  2. 7

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」

  3. 8

    参政党トンデモ言説「行き過ぎた男女共同参画」はやはり非科学的 専業主婦は「むしろ少子化を加速させる」と識者バッサリ

  4. 9

    松本潤「19番目のカルテ」の評価で浮き彫りに…「嵐」解散後のビミョーすぎる立ち位置

  5. 10

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ